社長
日本の2大離宮、修学院離宮と並んで称される桂離宮。阪急桂駅より北東へ20分程。
桂離宮を望む景勝地にある回遊式庭園と数奇屋風建築の傑作である。特に慣行した建物群はシンメトリーを基調とした世界の建築とは対峙をなす。
最も日本的と言っても良い建物である。
自然に逆らうことなく自然な様に自然であるかの様にした庭園の中に佇んでいる。
日本の美意識を最も良く表現している。
かのブルーノタウトもそこのところにひかれたのではないか。またそのことを感じたものに違いない。
流れゆく水の様に、そよ吹く風のごとく自然というものが形となっている名建築である。
2015年12月2日
高槻から171号線沿って八丁畷交差点を過ぎ約10分、千代田町に古い一戸建がある。
築45年の家を貸したいと言って賃貸されて早30年経つ。周辺は当時とは様変わりである。高級老人ホームはできる。古いアパートは賃貸マンションに変わる。ワンルームマンションも出来た。ここだけは変わらない。
この家には色んな思い出が残っている。修理履歴を見てもそれは良くわかる。
2015年12月1日
mollモールとは遊歩道商店街のことだそうだ。
京阪モール、くずはモールこの沿線にはモールという名のついた商業施設が多い。
道すがら買い物をしたり、食事を楽しんだり人工的に作られた街並ではあるが随所に工夫が見られる。
遊歩道に並べられた店は真っすぐには並んでいない。曲がりくねった道に面した店々はそこにたどりつける。
またしばらく歩くとポケットパークの様な少し広くなった小さな空間を設け、道行く人をあきさせない工夫がある。
散歩しながらそこを歩くことを楽しみながら行き来する。
知らぬ間に駅に着き家路にたどりつくという仕掛けがある。
そんなモールを通って柳の木並木道を抜けたところに一軒家がある。
築6年ほとんど新築の様に維持されたお宅はくずはニュータウンのお隣に建つ。
2015年11月26日
宝塚という街は阪急電車創始者である小林一三さんが開発したと言っても良いところである。
宝塚温泉があり、宝塚歌劇を興し、ファミリーランドを創った。
鉄道を業とした時、市井の人々が楽しめる場所を創造しそこへの交通手段とした。終点にその場所を持ってくればおのずとその途中駅が目に入る。
そして沿線を住宅地として開発する。
今もって行われている開発の常套手段である。
その様な意図で生まれた宝塚ではあったがもう1つその南側に宝塚ホテルをつくった。
六甲山系の一番東側にあたるその場所は登山するにも適した所である。
この宝塚南口駅から5分ぐらいであろうか少し坂を登ったところにその館はある。木造平屋建93.25㎡敷地も広く384㎡ある。
南側に隣をさえぎる様に大きく伸びた木々が繁っている。東に目をやれば遠く宝塚市街から北摂山系が望める。
夏の花火大会をテラスからもリビングからも見える。
少し傷んでいた家をよみがえらせた後、素晴らしいロケーションに魅せられここの住人になった写真家は仕事にもこの家何度も撮影したという。
良き住人に恵まれたこの家は、オーナーの転勤で貸したいという願いをかなえやがてその一生を終えようとしている。
この家で出会った人々とともに最後のフェアウェルパーティーが先週行われたのであった。
2015年11月25日
宇野辺・・・・聞いたことがあるだろうか?
何やら古代史に出てくる様な地名である。
うののべ・・・・山野の道・・・・と想いを馳せるのは私だけであろうか?
南茨木駅より1つ、千里中央からも5駅もくれば到着する。
大阪外周をめぐる大環状道路である中央環状線、大阪モノレール宇野辺駅から徒歩5分のところにその家はある。
鉄筋コンクリート3階建。
激しい往来の車の通行に毅然と対じするように建てている。
2015年11月24日