ブログ
武庫山 フェアウェルパーティー
宝塚という街は阪急電車創始者である小林一三さんが開発したと言っても良いところである。
宝塚温泉があり、宝塚歌劇を興し、ファミリーランドを創った。
鉄道を業とした時、市井の人々が楽しめる場所を創造しそこへの交通手段とした。終点にその場所を持ってくればおのずとその途中駅が目に入る。
そして沿線を住宅地として開発する。
今もって行われている開発の常套手段である。
その様な意図で生まれた宝塚ではあったがもう1つその南側に宝塚ホテルをつくった。
六甲山系の一番東側にあたるその場所は登山するにも適した所である。
この宝塚南口駅から5分ぐらいであろうか少し坂を登ったところにその館はある。木造平屋建93.25㎡敷地も広く384㎡ある。
南側に隣をさえぎる様に大きく伸びた木々が繁っている。東に目をやれば遠く宝塚市街から北摂山系が望める。
夏の花火大会をテラスからもリビングからも見える。
少し傷んでいた家をよみがえらせた後、素晴らしいロケーションに魅せられここの住人になった写真家は仕事にもこの家何度も撮影したという。
良き住人に恵まれたこの家は、オーナーの転勤で貸したいという願いをかなえやがてその一生を終えようとしている。
この家で出会った人々とともに最後のフェアウェルパーティーが先週行われたのであった。
2015年11月25日